2級管工事施工管理技士出題傾向

試験の形式

第一次検定

四肢択一式(マークシート方式)
出題数52問(必須問題15問、選択問題37問)
解答数40問(必須問題15問、選択問題25問)

第二次検定

記述式
出題数6問(必須問題2問、選択問題4問)
解答数4問(必須問題2問、選択問題2問)

出題内容

第一次検定(午前の部 2時間10分)
出題分類 出題数 解答数 解答区分
機械工学等 設備原論 環境工学 2 4 4 必須問題
流体工学 1
熱工学 1
電気工学 1 1 1
建築学 1 1 1
空調設備 空気調和 3 17 9 選択問題
冷暖房 2
換気・排煙 3
衛生設備 上下水道 2
給水・給湯 2
排水・通気 2
消火設備 1
ガス設備 1
浄化槽 1
設備に関する知識 機材 2 4 4 必須問題
配管・ダクト 2
設計図書に関する知識 1 1 1
施工管理法 施工計画 1 10 8 選択問題
工程管理 1
品質管理 1
安全管理 1
工事施工 機器の据付 1
配管・ダクト 2
その他 3
基礎的な能力 4 4 必須問題
法規 労働安全衛生法 1 10 8 選択問題
労働基準法 1
建築基準法 2
建設業法 2
消防法 1
その他関連法規 3
合計 52 40
第二次検定(午後の部 2時間)
設備全般 1 1 必須問題
工事施工 2 1 選択問題
工程管理 1 1 選択問題
法規 1
施工経験記述 1 1 必須問題
合計 6 4

分野別傾向

第一次検定
設備原論

空調・衛生の基礎となる分野。学問的で苦手とする受験者が多いが、設備全般の理解のためにしっかりと習得することが望ましい。

電気工学

電気機器(特に電動機)に関する内容が頻出である。出題傾向は絞られるので、過年度の問題に取り組み理解を深めることが必要。

建築学

コンクリート材料・品質および施工、鉄筋工事、梁貫通等から出題される。難易度は高いが、電気工学同様、過去問題を理解しておくことが対策となる。

空調設備・衛生設備

機械設備全般から広く出題されるが、解答する問題を選択できるので、自分の専門や得意とする設備を中心に効率よく学習を進めることが肝要。

設備に関する知識

設備機材に関する問題。各種機器や配管材料の名称とその特徴を混同しないよう、整理して理解しておくことが学習のポイントとなる。

設計図書に関する知識

各種機械の仕様書の記載内容または配管の規格や記号に関する問題が多い。機材の種類が多いので混同しないように覚える必要がある。

施工管理法

施工管理手法に関する問題は、特有の用語の理解が必要。出題範囲はそれほど広くないので時間を掛けて理解すれば、得点源となる。工事施工は、実務経験の乏しい受験者には難問が多い。

法規

幅広い関連法令から出題される。用語・数値の暗記モノが中心となるが、頻出条文は限られており傾向はつかみやすい。専門知識や経験が少なくても得点しやすい分野。


第二次検定
設備全般

施工要領図・系統図の判読や間違いを訂正する問題である。国土交通省大臣官房庁営繕部設備・環境課監修の公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)や公的な機関から出されている標準図などで試験対策を立てるのが懸命である。

工事施工

2問出題され、空調または衛生工事・工法・機器における確認、調整事項、特徴・留意事項等を簡潔に記述する形式である。具体的かつ簡潔に表現しなければならないので、代表的な工事・工法の施工上の重要事項や機器に関する長所と短所を整理して理解しておく必要がある。

工程管理

与えられた作業条件によりバーチャート工程表を作成する問題。難易度はそれほど高くないが、類似問題に数多く取り組み解法に慣れておく必要がある。

法規

近年は労働安全衛生法からの出題で、出題形式としては、法令文の穴埋め問題が多い。過去に出題された内容や学科試験で学習した重要条文で、用語や数値を再度確認する必要がある。

施工経験記述

経験した工事をあげて与えられたテーマについて論ずる形式。記述しようとする工事と出題が予想される記述テーマについて、「工事概要」、「特に重要と考えた事について、とった措置・対策」が整合性の取れた内容となるように、あらかじめ記述練習を積んでおく必要がある。

ホーム/2級管工事施工管理技士:出題傾向