1級土木施工管理技士出題傾向

第一次検定

試験の形式

四肢択一式(マークシート方式)
出題数96問 (必須問題35問、選択問題61問)
解答数65問 (必須問題35問、選択問題30問)
合格基準点 39点 (正答率 60.0%)

出題内容

問題A・午前の部 (2時間30分)
区分 細分 出題数 解答数 解答区分
土木一般 土工 5 15 12 選択問題
コンクリート工 6
基礎工 4
専門土木 構造物 5 34 10 選択問題
河川・砂防 6
道路・舗装 6
ダム・トンネル 4
海岸・港湾 4
鋼橋塗装・鉄道・地下構造物 5
上・下水道 (薬注・土留め) 4
法規 労働基準法 2 12 8 選択問題
労働安全衛生法 2
建設業法 1
道路関係法 1
河川関係法 1
建築基準法 1
火薬類取締法 1
騒音規制法 1
振動規制法 1
その他の法令 1
(問題A合計) 61問 30問  
問題B・午後の部 (2時間)
共通工学 測量 1 4 4 必須問題
契約・設計 2
機械・電気 1
施工管理 施工計画 1 31 31
工程管理 1
安全管理 7
品質管理 3
環境保全 2
建設副産物 2
応用能力 15
(問題B合計) (35問) (35問)  
[合計] 96問 65問  

分野別傾向

土木一般

土木工事の基礎的内容の出題が多い。専門土木および施工管理分野で必要な知識も含まれる重要分野。特に、土工とコンクリート工は必須と考え、十分に理解することが必要。

専門土木

各種工事が対象で広範囲から出題される。選択の自由が利くため、自分の専門とする工事や出題頻度の高い項目に絞り込んだ学習が得点のポイントとなる。

法規

幅広い関連法令から出題される。用語・数値の暗記モノが中心となるが、頻出条文は限られており傾向はつかみやすい。専門知識や経験が少なくても、得点源として期待できる分野。

共通工学

解答数のわりに出題範囲が広く新規問題の出現も多い。短期間の学習で得点につなげるのは難しい分野。頻出の定番問題を確実に解けるようにすることが得策。

施工管理

全解答数の半分近く (46.2%) を占める最重要分野。合格のためには全範囲を時間を掛けて習得する必要がある。


第二次検定

試験の形式

記述式
出題数11問 (必須問題3問、選択問題8問)
解答数7問 (必須問題3問、選択問題4問)
合格基準点 正答率 60.0%

出題内容

出題科目 出題数 解答数
必須問題 施工経験記述 1 1
コンクリート 1 1
施工計画 1 1
選択問題
(1)
土工 1 2
コンクリート 1
安全管理 1
建設副産物 1
選択問題
(2)
土工 1 2
コンクリート 1
安全管理 1
施工計画 1
合計解答数 11 7

出題傾向

必須問題 (施工経験記述)

1級土木施工管理技士として十分な実務経験と技術的知識を有しているかを、論文記述する形式。記述しようとする工事と出題が予想される記述テーマについて、「工事概要」、「特に留意した技術的な課題」、「課題に対する検討内容」、「現場で実施した処置・対策」が整合性の取れた内容となるように、あらかじめ記述練習を積んでおく必要がある。

選択問題

土工,コンクリート工,施工管理 (施工計画,工程管理,品質管理,安全管理,環境保全,建設副産物対策) 等の一般的な土木工事おける施工技術,施工管理手法,環境保全等に関する知識や理解度を問う内容。解答方法としては、文章で簡潔に解答するもの、文章の穴埋め問題、土量や品質管理の数値を計算するものなどがある。学科試験での知識で対応できる内容であるが、正確に簡潔かつ具体的な記述ができるよう知識を整理しておく必要がある。

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